11月中頃、東北旅行をした。3年来の希望がかなった旅だった。
3年前に、雑誌の別冊特集誌「ローカル線の旅」を読んでいて、急に行きたくなった。
青森・岩手・秋田の観光案内の名古屋事務所に駆け込んで、こちらの外せない場所を言って３通りのコースメニューを作ってくれた。しかし、その時は、諸事情で旅行は実現しなかった。
旅は、行く先々、素晴らしかった。
花巻市は、いい温泉が多いことで知られている。
私が行ったのは、大沢温泉。豊沢川の渓流沿いに山水閣、別館菊水館(休止中)、湯治屋自炊部の３つがある。
泊まったのは、宮沢賢治も愛した“自炊部”。築二百年を超える建物もある。
“自炊部”の名前のごとく、素泊まりで、共同炊事場で自分で食事を作るのもよし、食堂で食べてもいい。洗面、トイレも共同。
いくつか温泉を楽しめる。レトロな“薬師の湯”、半露天の“豊沢の湯”、そして混浴露天の“大沢の湯”、女性には専用露天風呂“かわべの湯”。
運よく、私の部屋は角部屋で、渓流沿いの風景が美しい。
これが、中々いいのだが、“自炊部”には鍵がない。部屋の雰囲気も、これまたいい。朝は、廊下を宿の人が、“牛乳はいかがですか〜、新聞はいかがですか〜” とまわってくる。私は、飲むヨーグルトとヤクルトを買って、何だかうれしかった。
花巻市の見どころは、いっぱいあり過ぎて1回では無理なので、続きはまた！
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