ヨーロッパ・ライヴスポットめぐり: パリ編

オランピア劇場。パリにある、音楽、演劇などのパフォーマンスが行われる有名なホールだ。
私は昨年、そこへ行ってきた。場所はオペラ・ガルニエの近くにある。

老舗のホールで、ビートルズ、ローリング・ストーンズ、デビッド・ボウイ、
マドンナ、レディ・ガガ、など名だたるアーティストは出演している。
ジャズでは、マイルスはもちろん、アート・ブレイキー&ジャズ・メッセンジャーズ、デューク・エリントン、などコンサートを開いている。
中でも、エリントンの1963年に行われた歴史的ライヴは、「The Great Paris Concert」として、
1973年にAtlanticレーベルからリリースされた。高音質でスゴイ録音だ。

パリに着いてから、オランピアで誰かいいのやらないかなー、とネットで調べてみることにした。
“パット・メセニー” 。大物だ。どれどれ、滞在期間中か? よし、やった! 即、スマホで予約、チケットゲット!
向こうのライヴは、開始が遅い。夜の8時スタートだ。

会場に入って、ちょっとビックリ。古い、意外と狭い、赤や青のランプがチープ、など場末感満載だ。オモシロイ!
敷居が高くなく、親近感が湧いてきた。

パット・メセニーは、素晴らしかった! 6弦アコースティックにベース1弦を加えた7弦特注ギターをぶら下げ、ラフな格好で出てきた。
最初は、ソロ演奏だった。その後、ピアノ、ベース、ドラムのメンバーとのセッション。ギターも各種使い、各楽器とのデュオあり、トリオあり、カルテットあり。そして、またソロでと、構成がよく練られていた。アンコール含め、ノンストップ2時間30分のサービスたっぷりのライヴであった。

ライヴを見る前の、私のパットの印象はあまりいいものではなく、装飾されたギターの音も好きではなかった。
しかし、この日の様々なプレイで見直した。考えてみれば、これだけのプレーヤーだ、あらゆるものを消化しているのは当然だった。彼は、何でもできるのであった。そして、ミスピッキングがない!
音にエフェクトをかけずに、フルアコでオーソドックスなプレイをする時は素晴らしかった。50年代のモダンジャズそのものであった。

そして、パット・メセニーは、現役最高のジャズ・ギタリストであることを確信した。

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