ロイ・ヘインズ。先日の3月13日に94才の誕生日を迎えた、今尚現役のドラマーである。4月22〜24日にニューヨークのブルーノートでバースデー・セレブレーション・ライヴがある。
まさに、レジェンドと呼ぶべきドラマーで、バップの時代から今までジャズのスタイルが変わっても、常にメインストリームにいた。輝かしい数々のセッションはジャズの歴史そのものである。
このレコードは、パリでの1954年録音で、ロイの2枚目のリーダーアルバムで10インチだ。
バルネ・ウィランのデビューレコードでもある。この時、バルネ17才。
1940年代にはテナー・レジェンドのレスター・ヤングと約2年、チャーリー・パーカーと2年。そして、このバド・パウエルの名盤「The Amazing Bud Powell」での共演。
独特な奏法のため、多くのミュージシャンが共演を嫌がるセロニアス・モンクにもロイ・ヘインズは大丈夫。
豪放なロリンズ相手でも朝飯前。
コルトレーンの1963年ニューポート・ジャズ・フェスティバルでの、延々17分31秒に及ぶ「My Favorite Things」でも確実なサポートでドラミングがカッコイイ。ひとりよがりなコルトレーンはロイに感謝すべきだ。
ジャズ本企画で必ずベスト100に上げられる、オリバー・ネルソンの名盤「ブルースの真実」にも参加。エバンス、ドルフィー参加で有名だ。
モードとかロイには関係ない、ただ叩くだけ。モードなんてメディアがつけたタダの言葉だ。
23で亡くなった夭折のトランペッター、ブッカー・リトルの大名盤。ロイとリズム・セクションを組むのは、26で逝ってしまったスコット・ラファロ。
パット・メセニー、デーブ・ホランドという若手との共演。時代が進んでも、ロイのドラムは自由自在だ。
一番上に写っているのが、ロイ。
このように時代の節目の名盤に、必ず参加しているドラマーがロイ・ヘインズだ。
ベイシーを訪れた時に、菅原さんと会話の中でロイ・ヘインズの話を向けた。
4年前のブルーノート東京ライヴへ行ったらしく、“少し元気がなかったけど、とてもあんな風には叩けない” と語っていた。
そして、“これ、叩いているのロイ・ヘインズ” と言ってレコードをかけてくれたのが、このケニー・バレルのレコード。さっと何気にかけるのが憎いなあ、菅原さん。
私も、ロイにならって94才でも現役でいられるよう、心身を鍛えよう!
最後に、丁度70年前、1949年のロイ・ヘインズのドラミングをどうぞ。バド・パウエルのセッションです。
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♫Bouncing With Bud/The Amazing Bud Powell
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