少し日が経ってしまったが、ボサノヴァの草分け的存在のジョアン・ジルベルトが7月6日に亡くなった。一大事だが、意外とまわりは静かだ。ジャズであれば、ほぼ同年齢で存命のソニー・ロリンズが亡くなるくらいのニュースだ。
しかし、というかやはり、これだけのスターなので各方面から動向が注目されていて、メディアは動いていた。
その一つが、近日公開の映画 “ジョアン・ジルベルトを探して”だ。ジョアン・ジルベルトを巡る旅を記録したドキュメンタリー。
ジョアン・ジルベルトは、謎の多い人らしい。ライヴ時間に平気で遅れたり、あるいはドタキャンがあったり、ステージに現れるまで、みんなヒヤヒヤするらしい。
よくも、来日コンサートを実現できたものと感心する。
結果的には最後になってしまった、2006年のライヴ・イン・東京は行けなかった。後日、観に行った知人から、感激したことを聞いて悔しかった思い出がある。
この時の模様が、短期間限定で春に映画サイズで公開された。これまた行けずであったが、やれやれ、発売されるBlu-rayを予約した。
しかし、何というタイミングだろう。これから映画が公開されるという最中に亡くなってしまうとは・・。
映画のカラミからすると、これで本当に巡る旅は閉ざされてしまった・・。やはり、謎多き人だった。
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