秋はシネ・ジャズが似合う

秋は、映画鑑賞の季節? と勝手に決めつける。映画に欠かせないのが音楽。
昔から、ジャズは効果的に使われてきた。アクション、サスペンス、犯罪映画、など疾走感、ダークな場面ではピッタリだ。

私のお気に入りは、1950年代後期から60年初頭に作られたシネ・ジャズ。
フランスを代表とするフィルム・ノワールと呼ばれる、暗黒街映画、犯罪映画である。
映画のために作られたが、ジャズ・ミュージックとして聴いてもすぐれたサウンドだ。

先駆的な作品が、下にあげられるレコードで後の映画音楽にも影響を与えてきた。どれも、ジャケット・デザインが秀逸だ。

最初の3枚は、10インチ(25cm LP)盤。
1枚目は、マイルス・デイビスの「死刑台のエレベーター」。
ここで、サックスを吹いているのが、フレンチ・ジャズマンのバルネ・ウィラン。これで一躍有名になった。ジャケのジャンヌ・モローが美しい!

2枚目は、ジャズ・メッセンジャーズの「殺られる」、ヤラレルと読ませる。
ジャケ2人の女性が美しい!

3枚目は、バルネ・ウィランの「彼奴を殺せ」、キャツと読ませる。
ピアノーデューク・ジョーダン、トランペットーケニー・ドーハムを含めた豪華な布陣。表紙は、リノ・ヴァンチェラ。

上の3枚から曲をセレクトしてリリースしたのが、コノ12インチ(30cm LP)。

次にあげるのが、スイスの推理映画だ。これも、10インチ(25cm LP)盤。
1960年にリリースされたが、映画制作側とミュージシャン含む音楽制作側との権利のゴタゴタで、
ドイツDECCAレコードが、市場に配給した後、直ぐに慌てて回収した、いわくつきの100枚のみのコレクターズ・アイテムだ。
この事情から、ジャケは擦れているが、レコード盤はピカピカ、ほぼ新品なのだ。
ミュージシャンは、バルネ・ウィラン、ケニー・クラーク、ジョルジュ・グルンツ、などそうそうたるメンバーで、凄い音、プレイである。

最後は、アート・ブレーキー&ジャズ・メッセンジャーズの「危険な関係」。これは、12インチ(30cm LP)。
ここでも、バルネ・ウィランがフューチャーされている。

これらを含むシネ・ジャズ、その他映画に使われたジャズ・サウンドが、ジャズ全体に影響を与えたと、私は確信している。

では、ここで「彼奴を殺せ」から“タクシーのメロディー”。バルネ・ウィランのソプラノとデューク・ジョーダンのピアノが哀愁を誘う。

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🎵Barney Wilen/Melodie Pour Les Radio-Taxis

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