東北の旅の続き。大沢温泉で2泊満喫した次の日は、いよいよ東北旅行最終日。花巻空港発の時間までタップリあるので、予め立てておいた計画通りに花巻市を楽しむことにした。
花巻市といえば、宮沢賢治の生地。賢治を少しでも知るために、訪問先をある程度絞っておいた。
中でも、以前から気になっていた、賢治がこよなく愛した「イギリス海岸」は真っ先に訪れたい場所だった。海に面していない花巻市に、なぜ海岸なのか、それもイギリス海岸。前知識が多少あっても、実際に現地を体験してみないことには。
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私の下手な説明より、下の看板に詳しく書かれている。農学校勤務時代に生徒を連れて、化石採りをした北上川西岸。
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賢治が見たのと同じ風景を見ていると思うと, 感慨深くいつまでも佇んでいられる。
山が迫っていなく、見渡せる低い稜線、広い空、そして天に向かっていくかのような北上川。この原風景から、賢治の「銀河鉄道の夜」や、童話の世界が生まれたのだ、と納得した。
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次の目的地は、花巻市民のオアシス、マルカン大食堂。閉店の危機にあったマルカンデパートの6階にある。
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メニューは150を超える、壮観なウィンドウ。
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メニューの中でも、有名なのがソフトクリーム。高さ24センチ、カーブが10段以上もある。なんと、値段180円!
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花巻市の高校生の署名活動、地元有志企業の支援で再生進行中のマルカンデパート。
興味を覚えたので、帰宅してから図書館で『マルカン大食堂の奇跡』を読んだ。花巻市民・企業を巻き込んだ、デパート再生物語である。
ソフト以外にも食べたいメニューが沢山あった。次回の楽しみにとっておこう。
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マルカンを後にして、空港へ向かう前に締めくくりは、もう一度 “宮沢賢治”だ。
賢治の世界が、ほぼ1ヶ所に集まっている。
その前に、お腹が空いてきたので燃料補給。これも賢治絡みだ。「注文の多い料理店“山猫軒”」
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オススメのホロホロ鳥のカツ定食を注文した。うーん、美味しい。
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腹ごしらえした後は、宮沢賢治記念館・童話村を見学。幻想の世界・・・
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賢治を知るには、これ以上の施設はない。最愛の妹の近ずく死を前にしての直筆の文を、間近に見てこみ上げるものがあった。
展示物を見ると、賢治自身ももっと生きたかっただろうなあ、と思える若い死だった。
花巻の旅は本当によかった。
大沢温泉、宮沢賢治、マルカンデパート大食堂など、花巻市民は誇れるものがいっぱいあるんだなあ。
まだまだ時間が足りなかったので、また、絶対に訪れてみたい!
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